カタログNO_B063
きっかけ | 当社への連絡 | ||
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引取方法 | 引取日 | ||
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 0日間 |
納品方法 | 納品日 | ||
納品場所 | () | ||
納品住所 | |||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/ソファベッド / 2人掛け肘付きソファ |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | プレーン / 平織り |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 2人掛け肘付きソファベッド張り替え加工費 @ 150,150 円(税別 136,500 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地(マナトレーディング)代、ウレタン代、引き取り・納品代 ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 硬めのウレタンを用いてしっかりとした座面を作る |
Before & After
HPをご覧いただき「3人掛けのソファベッドを張り替えたい」と直接お電話をいただきました。布地は「マナトレーディング」さんという輸入地を多く扱っている中目黒にあるショールームを紹介し直接足を運んでいただきました。そのショールームで気に入った布地のサンプルを数点いただいてこられたそうです。布地の候補もほとんど決まったということで再びご連絡いただきましてソファベッドのお引取りにうかがいました。お問い合わせいただいたのがちょうど桜の開花宣言が出るか出ないかの頃でしたのでメールでの連絡をの際に互いにメールの最後に桜の話をちょこっと書き加えておりましたので、お引取りの際にはじめてお会いしたという感じが全くありませんでした。他のお客様でもメールでの以前連絡が密になるほど、「はじめまして」のご挨拶に違和感を感じて、お互いの顔を見ながら「変な感じですね」と照れ笑いしてしまいますね。3人掛けのソファベッドの張り替え加工費は85,000円。普段ベッドとしてお使いにあることはほとんどないということでソファとしての座り心地を重視する形で、座面の中身ウレタンを硬めに交換することになりました。それでもベッドとしての機能を損なわないように座と背の厚みだけは揃えなければなりませんでした。
思い入れのある3人掛けのソファベッドの張り替え
OHさんが初ボーナスで購入されたという思い入れのあるソファベッドだそうです。どんなに思い入れのあるソファも使用すればやがて布は擦り切れ、中身ウレタンは弾力性を失いへたってしまうものです。しかし、OHさんは”イスは張り替えたらもっと長い間使える”ということを知っていたようです。このことを知らない方は”知っていれば捨てなかったのに・・・”と洩らす方もいます。
ソファベッドの張り替え前後の写真です。ソファベッドの場合、どこかしらの可動部分がありますが、イス本体からの可動部分の脱着がポイントとなります。せっかくきれいに張り替えたとしても可動部分の取り付け作業の際に布地に引っかけて破いてしまったり、布地を汚してしまったりする場合が多いので細心の注意を払っております。
ベッドの状態ですね。座面の中身ウレタンをいじるということはベッドにした場合のことも頭に入れておかなければなりません。むやみに中身をいじるとベッドとしてお使いになる場合に違和感のあるものとなってしまいますからね。イスの機能全体のことを考えて作業しないと組み立てた際に胸を張って納めることのできるイスに仕上がりません。
座面の擦り切れ部分
ソファベッドのもっとも負担のかかっていた場所は座面の中央の辺りでした。布地が擦り切れてソファ全体に柔らかみを出すために布地と一緒に縫い込んである白い綿が見えてしまっています。どんなに強い布地にも必ず寿命というものがありますので、この段階で”張り替え”を決断なさったのは正解かと思われます。
布地は濃茶と光沢のある水色の平織りなんです。ところで”AZUMAのイス張替え”として工夫した部分があります。あまり写真とは関係なくなってしまいますが、腰掛けた際に膝の裏側にあたる部分にふくらみをもたせ人間の曲線に合わせたウレタン作りをすることで人体を自然に支えてくれるのです。こういった工夫が”AZUMAのイス張り替え”の大きな特徴でもあります。
ReChair椅子張り職人の仕事
座面ウレタンを硬めにつくる
通常はソファとしてご使用になられる場合が多いとのことで、座面のウレタン部分を固めに作ってもらいたいというご希望をいただきましたので、中身ウレタンを固めに作り直しました。また、専門的なことになってしまいますが、座面のSバネ部分が左右2つのパーツに完全に分かれてしまっていたので、真ん中に腰掛けると沈んだ感じがしていたと思われますが、2つのバネを連結させることでその違和感もかなり軽減されたかと思われます
張り替えの途中
ソファベッド本体に布地を張り終えていよいよ組み立てとなりました。しかし、組み立てという作業が非常に大変なのです。それもそのはず、取り付けの説明書なんてものはありませんから、自分達の経験だけで組み立てていかなければ成らないのです。簡単な様で人と時間を要する作業なのです。
カタログNO_B063
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | イス以外/箱もの家具 / シェルフ |
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加工内容 | オーダーメイド |
数 量 | 1台 |
生地 | 布地支給 |
加工費 | 書籍棚(シェルフ)製作 @ 0 円(税別 円) |
作業内容の詳細 | 表裏から自由に取り出せるシェルフ |
Before & After
<シェルフ>
ソファベッドのお引取りにうかがったときに、「簡単な本棚を作れるところを知りませんか?」と尋ねられましたので、それならば職人の横のつながりを利用して大手百貨店の特注家具を作っている腕の良い職人を知っているのでその人に作ってもらえるようにOHさんと打ち合わせをして図面に起こすことにしました。その図面で形の最終チェックをして、色見本を持参し色を決めました。OHさんのご希望はA4サイズより大きい本が置けるようなシェルフが欲しいということでした。
色はお部屋のクロスに合わせ、半ツヤの塗りつぶしで塗装は仕上げました。さらに白系統の色は紫外線によって黄色く変色してしいますから、その進行を遅らせるように特別に色を作ってもらったものを塗り上げていきました。写真右は表面をカットしてシェルフ全体を柔らかく見せることにしました。天板、側板、棚板の厚みをすべて30mmにして無垢材を使うことで、ハードカバーの重ための本をぎっしりと乗せても大丈夫な強度と統一感を考えました。これでOHのご希望通りA4ハードカバーサイズの本が置けるようになりました。