イノ・ウエの独り言 
井ノ上が日頃”椅子張り職人”として感じたこと

2019年 10月 11日
上松技術専門校(長野県)にて椅子張り説明会 2019(第4回)

4回目の椅子張り説明会をの前に…前回の説明会を整理

・到着時間がギリギリになって身体も気持ちもバタバタしてしまった
・3回目から資料をパワーポイント形式で作成
 ・写真をカラーで見てもらえるのが特に良かった
 ・私のパソコンとプロジェクターの端子が合わず時間がかかってしまった
・結果、説明会は時間ギリギリだが時間通りだった

【参考】vol.54 上松技術専門校(長野県)にて椅子張り説明会 2018

準備

昨年パワーポイントで作成した資料を元にいくつか修正や追加を行いました。

内容は以下の通りとなりますが、それぞれ少々修正を行いましたが、特に「5.オリジナルで椅子を考えるヒント」では図を新しくしました。
1.自己紹介
2.椅子と椅子張りについて
3.椅子張りの基礎について
4.現在の椅子張りについて
5.オリジナルで椅子を考えるヒント

京都伝統工芸大学校木工科での椅子張りワークショップで座面を張っていた学生さんが楽しそうだったので少しだけですが、以下の工具と材料を持って行ってみようと準備しました。
・マグネットハンマーと5分釘、3分釘、椅子生地、力布

木工科の先生に合板の真ん中をくり抜いた合板のご用意が可能かどうかの相談を行いました。

今回の椅子張り説明会用に用意した資料

今回の椅子張りの説明会用に私が用意した資料の内容は以下の通りです。



それぞれ少々修正を行いましたが、特に「5.オリジナルで椅子を考えるヒント」では前回よりも分かりやすいように図を新しくしました。
1.自己紹介
2.椅子と椅子張りについて
 2-1.椅子張りとは?
 2-2.椅子の背景
 2-3.椅子の役割
 2-4.椅子張りでできること
3.椅子張りの基礎について
 3-1.椅子張りの工程
 3-2.下拵え作業
 3-3.型取り作業と縫製作業
 3-4.裁ち作業
 3-5.張り加工
 3-6.椅子張りの基礎
4.現在の椅子張りについて
5.オリジナルで椅子を考えるヒント

上松技術専門校にて椅子張り説明会 2019年10月11日

昨年は、午後4時から5時の1時間を頂いておりましたが今年は、午後3時30分から5時の1時間30分を頂けることとなりました。



昨年は私のノートパソコンとプロジェクターのジャックが合わなくて開始前にバタバタとしましたのでUSBのハードディスクにデータをコピーしてうかがいました。



昨年同様、パワーポイントを使って椅子張り説明会を行い時間通り説明会を終えました。
「オリジナルで椅子を考えるヒント」で作り変えた椅子の図のおかげで説明が昨年よりも伝わったのではないかと思います。
椅子張りそのものの説明に興味がない場合も今後オリジナルで椅子を考えることがあるかもしれないのでここだけでも椅子張り説明会に参加していただく価値となればと考えています。

説明会後


説明会終了後、時間と興味のある人を対象に、 持参した鼓バネのソファやウレタンフォーム、弾力材などを用いて 実際に座り心地を体感していただきました。

今回初めての試みとして、先生にご用意いただいた座面枠に 実際に力布張り込む作業をマグネットハンマーと5分釘で体験してもらいました。



その後、ウレタン無しで生地を座面枠に、 マグネットハンマーと3分釘で体験してもらいました。

5分釘や3分釘は口に入れて、
左手で座面枠と生地を押さえ、
右手でマグネットハンマーを持ち、
口から釘の頭出してマグネットハンマーにつけて
釘で生地を留めます。



説明会よりも実際に工具や材料を手に取っての実技の方が生徒さん達が活き活きしているのが良く分かります。 来年からは簡単な椅子張りの実技も取り入れられる機会をいただけると良いと感じました。

今回も、大変貴重なお時間をいただき改めて感謝申し上げます。

今回の椅子張り勉強会について「訓練風景その29」として WEBサイトにて上松技術専門校にてご紹介いただきました。
●訓練風景その29(有限会社AZUMA椅子張り説明会)/上松技術専門校

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